この記事は、
「JT(2914)」に関する高配当株投資先としての分析レポートです。
JTへの投資を迷っている方はご参考にしてください。
JTの事業領域
同社はたばこ産業を独占しており、特に海外での業績が好調ですが、医療事業、加工食品事業といった他の事業も行っております。

グラフを見る限り、たばこ事業が売上収益の太宗を占めており、たばこ事業一本足打法と言っても過言はありません。
JTはたばこ事業が主軸となるため、たばこ事業の業績見通しに注視が必要。
JTの配当状況
JTの配当利回りは7.89%(2020年3月の実績値)と言われており、高配当株投資の投資先としては超有名な銘柄です。

2020年度予想では2019年度実績と同じ年間配当154円としておりますが、近年増配が続いております。
JTの営業利益率
営業利益率が10%以上あれば優良企業と言われておりますが、JTはどうでしょうか。

近年の営業利益率は減少傾向にあります。
前述のとおり増配が続いているため心配しすぎる必要はないですが、今後の動向を注視する必要がありそうです。
JTの自己資本比率
自己資本比率がは、一般的に30%あれば悪くなく、40%以上あれば安心と言われておりますが、JTはどうでしょうか。

このように、自己資本比率の割合は例年50%前後を推移し、自己資本比率の観点からは、超優良企業と言えます。
JTのROA・ROE
ROA(総資産に対する利益率)は5%以上、ROE(自己資本に対する利益率)は10~20%であれば優良企業と言われておりますが、JTはどうでしょうか。

ROA、ROEともに上記の基準を満たしており、優良企業であえることがうかがえます。
しかしながら、先に述べたように営業利益率が近年減少傾向にありますので、ROA、ROEも同様に減少傾向となっております。
JTの株主還元に対する意識
JTのHPでは以下のとおり記載があります。
強固な財務基盤を維持しつつ、中長期の利益成長に応じた株主還元の向上
・1株あたり配当金の安定的/継続的な成長
https://www.jti.co.jp/investors/library/presentation/pdf/20200206_02.pdf
JTは上記のように明確に「中長期の利益成長に合わせて安定的かつ継続的な成長を目指すこと」を明示しておりますので、株主還元に積極的であると解釈することができます。
実際の配当金受領実績
JTの配当時期は中間配当が9月上旬、期末配当が3月下旬となっておりますので、2020年1月から保有を始めた私はまだ配当金を受領しておらず実績の紹介はできませんが、2020年9月における受領額の想定は以下のとおりです。
100株保有 2019年期末の配当金が77円
⇒100×77円=7,700円(税引後6,160円)
JTの株主優待
毎年12月31日時点で100株以上保有している場合、次の保有株数に応じて、同社の食品セット(ごはん、カップラーメン等)がもらえます。
- 100株以上 200株未満保有の株主様 : 2,500円相当
- 200株以上 1,000株未満保有の株主様 : 4,500円相当
- 1,000株以上 2,000株未満保有の株主様 : 7,000円相当
- 2,000株以上保有の株主様 : 13,500円相当
まとめ
これまで、JTの配当金や企業分析について記載しましたが、これから同社への投資を検討される方は次のポイントを押さえておけば良いかと思います。
● 増配が続いており、配当利回りは7%超
● 自己資本比率等の財務基盤も安定
● ただし、営業利益率が減少傾向にあるため、今後の財務状況を逐一確認することをおすすめする
以上、皆さまのご参考になれば幸いです。