✔ 社内の大学卒に学歴コンプレックスを感じる。
✔ コンプレックスを感じたときのモヤモヤを解消したい。
就職した会社には大学を卒業している人が多く、学歴による違いが顕著な会社に勤めていると感じてしまいがちな『学歴コンプレックス』。
この記事は、次の方に向けて書いています。
・自ら大学に進学しないことを選んだ高卒の方
・経済的な理由等により進学することができなかった高卒の方
どちらの場合でも会社に入ってから
『大学に入っておけば良かった・・・』
『家に余裕があれば大学に入りたかった・・・』
と感じることもあるでしょう。
多くの企業では、大卒者は出世してキャリアを築くことができるのに、高卒である自分には上限があるといったことが多い日本社会。
ですが、劣等感やコンプレックスを感じ続けていても消耗するだけです。
文部科学省による学校基本調査(2019年度)によれば、全国平均の大学進学率が51.4%ですので、2人に1人は高卒者であるということが分かります。
高卒者は決して少数派ではありません。学歴コンプレックスに悩むなら、それを克服するために行動すれば良い話です。
✔ 高卒が学歴コンプレックスを感じる瞬間3選
✔ 高卒であることに学歴コンプレックスを感じたときにできること3選
✔ 高卒者でも優秀な人はたくさん居る(大卒者談)
高卒が学歴コンプレックスを感じる瞬間3選
高卒者が、嫌でも学歴の格差を感じてしまう瞬間があると思います。
この記事では3つの瞬間についてご紹介します。
- 社内の大卒と待遇差を感じた時
- 大卒の人同士が大学時代の話をしている時
- 就職活動の話題になった時
①:社内の大卒と待遇差を感じた時
厚生労働省による令和元年賃金構造基本統計調査結果では、大卒と高卒の初任給の差が次のとおりまとめられております。
大卒者の平均初任給額は21.2万円、高卒者の平均初任給は16.7万円
また、会社によっては高卒は課長までしか出世できない。出世スピードが遅いなど待遇の差があることが明らかな場合、コンプレックスを感じやすいですよね。
ただし、大卒者は大学の奨学金の返済に追われていることもありますので、その点は考慮しても良いかもしれません。
②:大卒の人同士が大学時代の話をしている時
何気ない日常の中で大卒者同士が学生時代の思い出話をしていると、ふいに学歴コンプレックスを感じることもありますよね。
ゼミ、研究室、フル単、卒業旅行…
話について行けないのはもちろんのこと、大学生用語が飛び交っているとなおさら話に入りづらかったりするでしょう。
③:就職活動の話題になった時
大卒者同士が就職活動の話をしている時も同じように、コンプレックスを感じるはずです。
高卒の場合、学校の推薦で入社が決まる場合がほとんどですから、大卒者が経験したような、合同企業説明会、ES(エントリーシート)、テストセンター、リクルーターなど、知らないことも多いのではないでしょうか。
就職活動の話をしていると特に、
『大卒と高卒ではルートが違うんだな』
と感じてしまうのは仕方がないことです。
高卒であることに学歴コンプレックスを感じた時にできること3選
どうしても高卒であることのコンプレックスを拭えない場合にできることを考えてみました。
- 社内の唯一無二の存在を目指す
- 学歴の影響が小さい業界に転職する
- 学歴を取得するために大学に通う
①:社内の唯一無二の存在を目指す
私が考える高卒者の強みは、同世代の大卒者に比べて、社歴が長いことです。
単純に大卒者と高卒者では4年もの社歴の差があるので、「長く勤めていること」をメリットと捉えましょう。
4年のアドバンテージを活かし、『●●なら誰にも負けない』『社内政治を制す』といった処世術を身につければ、会社にとってなくてはならない存在になれるのではないでしょうか。
②:学歴の影響がない業界に転職する
あなたの会社が学歴を重視する会社なのであれば、学歴が待遇に与える影響が小さい会社で働かないともったいないです。
学歴重視の会社に勤め続けていても、大卒との待遇差は広まるばかりです。仮にあなたの方が大卒より優秀であっても。
IT業界のエンジニアや、成果主義の営業職であれば基本給の差はあれど、実力主義で給料が変わります。
IT業界エンジニアの場合
採用時には多少学歴が影響することがありますが、Webエンジニアの年収はその後の実力次第で大幅な上昇が見込めます。
またWebエンジニアは使用できる言語によって年収のギャップが激しく、さらに実務経験があればフリーランスとして高単価案件を獲得することも可能です。その段階になれば、学歴よりも実務経験や開発実績、使える言語の方が重要視されます。
https://www.sejuku.net/blog/111822
・大学で学べるプログラミングのレベルは低いこと
・IT業界は恒常的に人材不足であること
これが根底にあるようです。
成果主義の営業職の場合
・「営業成績は、学歴と比例しない。折衝のポイントをわきまえている人が勝つ」(27歳/金融・証券/営業職)
・「営業などのトークはセンスなので関係ない」(36歳/情報・IT/営業職)
https://woman.mynavi.jp/article/170118-38/
成果給の割合が大きい営業職を探せば、成績次第で大卒を上回る収入が得られる可能性がありますよね。
\新しい仕事を探すなら/
③:学歴を取得するために大学に通う
単純な話で、大学を卒業すれば今のような学歴コンプレックスを感じることは無くなるかもしれません。
ですが、仮に「大卒」の肩書を手に入れたとしても、他人と比べる意識が変わっていなければ、「大学ランク」で学歴コンプレックスを感じるだけでしょう。
いずれにせよ、「大卒」の肩書のためにこれから4年間を費やすのは人生の貴重な時間を無駄にする可能性も否めません。その4年があるのなら、別のことに時間を割いた方が効果的だと思います。
【まとめ】高卒でもデキる人はたくさんいるから学歴なんて気にしなくても良いのでは
私の会社は、正直なところ出世するなら大卒の方が有利です。
- 一定の役職以上にはなれない
- 出世スピードも大卒の数年後と決められている
しかし、やはり優秀な高卒の方はたくさんいらっしゃいます。仕事と学歴は必ずしも関係しないのです。
ですから、これまでご説明してきたように、高卒であることに学歴コンプレックスを抱き、それに我慢ならない人には大きく2つの選択肢があると思っているのです。
最後におさらいします。
1つめの方法は、社内で唯一無二の存在を目指すこと。
待遇だけを求めるのではなく、会社にとってあなたが必要とされているという承認欲求を満たすことです。
2つめの方法は、学歴による待遇への影響が小さい会社へ転職すること。
今の待遇差に我慢ができない場合はこちらの方法を取るしかないです。
ご自身の価値観とよく相談して、今後どうするかを考えてみることをおすすめします。