- 会社でミスをして「お前は仕事ができない」と言われた。
- 仕事の進め方について毎回上司からダメ出しを受ける。
- 周囲から信頼されていないと感じる。
会社勤めをしていると、自分では明確な自覚が無いのに、「仕事ができない」というレッテルを貼られてしまうことがあります。
この記事では、「もう限界・・・」と感じるほど、仕事ができない自分に情けなさを感じている方に、考えられる10個の原因をお伝えします。
大手インフラ企業で7年間勤務する筆者の経験上、一度貼られたレッテルをはがすのは相当な努力が必要です。
ただ、「自分は仕事ができないかもしれない」と気付くことは成長の一歩でもあるのです。
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「仕事ができない」と言われる原因10選
それでは早速、仕事ができないと言われる理由について考えられる原因を10項目に分けてお伝えします。
①報・連・相のタイミングが悪い
仕事を進めるにあたって、「報告・連絡・相談」のタイミングは非常に重要です。
いずれも日頃のコミュニケーション不足が原因と考えられます。
コミュニケーションが不足していると、上司や同僚から「そんなこと聞いていない」「認識が違った」と言われかねません。
この最適なタイミングを身に着けるために、自分が担当する仕事をする際に次のことに気を付けてみましょう。
- その仕事が「いつ」「誰に」影響があるのか?
- その仕事は「いつ」「誰の」協力が必要か?
- その仕事は「なぜ」必要なのか?
この3点を常に考えながら仕事をすれば「報告・連絡・相談」のタイミングが自ずと見えてくるはずです。
②質問の仕方が悪い
質問の仕方が悪いと、
「自分で考えればわかるだろ」
「こんなことも分からないのか」
と言われかねません。
良い質問と悪い質問を次のとおり具体例でご説明します。
〇良い例:△△を調べたところ、私はAだと思うのですが、どう思われますか?
✕悪い例①:私はAだと思うのですが、どう思われますか?
✕悪い例②:△△を調べました。AかBで悩んでいます。
良い例には、2つのポイントが含まれています。
- 自分なりに調べた(考えた)うえで質問している
- 自分なりの答えを導き出している
悪い例にはどちらか一方が欠けていますよね。
簡単な仕事には答えがあるかもしれませんが、経験を重ねれば重ねるほど、”答えのない仕事”に直面します。
その時に大切になるのが、「自ら考え、答えを導き出すこと」なのです。
そういった姿勢で仕事に向き合わないと、特に上席の方から見ると「仕事ができない」と思われてしまうのです。
質問をすることは大切ですが、それまでの”過程”を見直しましょう。
③人の意見を素直に聞けない
上司や同僚から指摘を受けた時に、素直に耳を傾けられていますか?
自分のやり方が正しいと思い込むあまり、100%の気持ちで他人のアドバイスを聞けないことはあるかもしれませんが、それは相手にも伝わっているはずです。
人の意見を聞けない人=成長が見込めない人
という捉えられ方をされてしまいます。
指摘を受けることは、自分のために時間を割いてもらっていると捉え、素直に耳を傾けましょう。
④同じミスを何度も繰り返す
上司や同僚に指摘されたことを何度も繰り返していませんか?
- 書類に誤字脱字が多いこと
- ホチキスの止め方
- メール文の表現
上の例で挙げたような、自分では”小さなこと”と思っていても、指摘した上司や同僚にとっては、一度指摘したことを直さずに繰り返しミスをしていることは目に付きます。
人に指摘するのはエネルギーが必要なことなので、指摘した側は意外と覚えているものです。
また、仕事のミスのフォローには時間がかかります。
上司や同僚だけでなく他部署をも巻き込む可能性があるため、同じミスを繰り返す人間は、重要な仕事が任されることはないでしょう。
指摘された点は二度と繰り返さないよう、指摘されたことを”仕事の際に気をつけるべきこと”として、普段から目に見える位置に書いておくことをおすすめします。
>>【仕事でミスばかり】2年目なのにミスが減らない私に上司が言ったこと
⑤同じことを何度も聞く
「それ前にも言ったよね?」
そう言われたことはありませんか?
心当たりがある場合は、次のような行動をしていないか要チェックです。
- 同じことを繰り返し聞いてしまっている。
- 教えてもらったことから派生してよく考えれば分かるようなことを改めて聞いてしまっている
同じことを何度も聞かれるのは、聞かれた側からすると無駄な時間を割いている気になりますので注意が必要です。
人間は、その場では理解できてもすぐに忘れてしまう生き物です。
自分の記憶力に自信過剰にならず、一度教えてもらった内容は、必ずメモに残しておくことをおすすめします。
⑥レスポンスが遅い
上司や同僚、他部署から頼まれごとを受ける際、”仕事ができる”と感じるのはAさんとBさんどちらでしょうか。
他部署:(メールにて)先月の売り上げデータを7月10日までにお送りいただけますか。
Aさん:(7月10日にメールにて)ご依頼いただいていた件ご送付いたします。
他部署:(メールにて)先月の売り上げデータを7月10日までにお送りいただけますか。
Bさん:(即日メールにて)承知いたしました。準備ができ次第ご送付いたします。
Bさん:(7月8日にメールにて)ご依頼いただいていた件ご送付いたします。
依頼をした他部署の立場からすると、「依頼を承った旨のメールがあった」「希望した期限より早くデータが送付された」という点から、次に仕事をお願いしたくなるのはBさんとなるのは間違いないですよね。
仕事を依頼する側には、次の2つの気持ちがあると思います。
- 仕事を増やして申し訳ない気持ち
- お願いしている立場としては余裕を持った期限に設定するが、なるべっく早く対応してもらえればありがたいという気持ち
したがって、仕事を受ける際は相手の気持ちをくみ取り、「依頼を受けた旨の即レス」「準備が整えば期日より早めの対応」という2段階のレスポンスを心掛けることをおすすめします。
⑦タイピングが遅い
「ブラインドタッチができないやつはサラリーマン失格だ」
これは他社の大手鉄道会社に勤める先輩から言われた一言です。
タイピングが遅いと、次の点でデメリットです。
- メールの返信が遅くなる
- 議事録の作成に時間がかかる
- 資料の作成に時間がかかる
- そもそもかっこ良くない(=仕事ができるようには見えない)
仕事の効率的観点、見た目の観点からマイナスなのは明らかですよね。
⑧作る資料のセンスが無い
資料を作成して社内稟議を通すシーンはよくあると思います。
人に見せる資料を作る時は、自分の好みではなく、「他人が見やすい資料」を追求しましょう。
例えばパワーポイントの資料を作る時は、次の点を意識して作ることができていますか?
- フォント(字体)を統一する
- フォントサイズは18(投影するものでなければ16も可)
- 色を使いすぎない(テーマカラーを決める)
- 1つのスライドで何が伝えたいかを明確にするリード文を入れる
- 文字の位置、バランスを整える
最低限できていないと困るものを挙げてみました。
見やすい資料の作り方を追求することは、「仕事ができる」と言われるために常に念頭に置いておきましょう。
他の人が作った資料に多く目を通し、良い所を吸収しましょう。
そうすると自然と引き出しが増えます。
⑨外見に問題がある
人は見た目が9割と言われるように、見た目が悪いことで「仕事できなさそう」と思われてしまう可能性も考えられます。
ビジネスマンとして、次のことを意識できていますか?
- 髪形や肌は清潔か
- サイズの合ったスーツを着ているか
- 体臭(香水含め)は問題ないか
- 靴は磨いているか
- ベルトと靴の革色は統一されているか
- ワイシャツにアイロンがかかっているか
- ハンカチを携帯しているか
外見に関しては挙げたらキリがないですが、ひとまずこれぐらいは押さえておくようにしましょう。
⑩仕事への情熱が無い
仕事への情熱が無い場合、日頃の言動が周囲へ悪影響を及ぼしている可能性があります。
「つまらない」「面倒だ」といったマイナスの言葉が、上司や同僚のやる気を削いでしまうこともあるからです。
仕事への情熱を取り戻すには、自分が今の会社に入ったきっかけや、今の仕事が社会のどの部分に繋がっているかを見つめなおすことは1つの方法です。
しかし、それでも今の仕事に楽しさややりがいを見出せない場合は転職を検討することをおすすめします。
仕事ができない自分が情けないと感じた時の対処法
7年という私の会社生活から思うことは、一度貼られたレッテルははがすことが難しいです。
「仕事ができない」という噂やイメージは付いて回ります。
営業職などで数字で結果を残すことができる部署に所属している場合はまだしも、そうでない場合は特にその傾向があります。
仕事の成果よりも「印象」で評価されることはよくあることです。
この章では、一度「仕事ができない」というイメージを周囲に持たれてしまった後に取るべき行動についてまとめました。
今の会社で小さな成功を積み重ねる
一度落とした評価を巻き返すには、
「小さな成功を積み重ねる」
これに尽きます。
とにかく「意外とできるじゃん」と思わせて信頼を獲得することに注力しましょう。
「仕事ができない」というレッテルを貼られている場合、周囲の評価を一気に上げようと変に目立とうとしてしまう気持ちも分かりますが、逆効果です。
小さな成功って抽象的でイメージしづらい
具体的に何をすればいいの?
具体的には次のとおりです。
✔ 報告・連絡・相談をこまめに行う
✔ 考えてから質問する
✔ 人の意見に素直に耳を傾ける
✔ 指摘されたことは二度としない
✔ 一度聞いたことは必ずメモ
✔ 即レスポンスを意識する
✔ タッチタイピングの練習をする
✔ 見やすい資料の作り方を学ぶ
✔ 見だしなみを整える
✔ 仕事の意味・意義を見つめなおす
これまでに挙げた「仕事ができない」と言われる原因を改善してみることから始めるイメージです。
これらを意識して「デキる社員」へと変貌を遂げましょう!!
転職する
これまでも何度かお伝えしてきたとおり、一度貼られたレッテルを覆すのは非常に難しいです。
一度底辺に落ちた評価を巻き返す努力をするなら、新しい環境に身を置いて1からやり直した方が効率的かもしれません。
そもそも、「仕事ができない」なんていうレッテルは、人によって判断基準が異なりますのであまり重く受け止めない方が良いこともあります。
認めてもらえていない現状に思い悩んでいるなら、行動に移した方が解決が早いこともあります。
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以上、ビジネスマンたるもの、いつでも、どこでも「あいつは仕事ができる」と周囲から思ってもらえるよう自分を磨いていきたいですね。
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