大企業にしがみつくのって、ぶっちゃけどうなの?
大企業に入れば周囲から「勝ち組だね〜」などと言われ、ネットでも「大企業 勝ち組」というワードは多くでてきますが、
- 大企業で働くこと
- 大企業の社員でいること
これは本当に勝ち組なのでしょうか?
「働き方改革」「副業時代」「終身雇用の時代の終わり」という言葉が浸透してきた現代においては「大企業安定説」は終焉に向かおうとしています。
【関連記事】大企業はもう安定ではない?昨今の人員整理をまとめてみた
そんな現代に生きる、大企業の社員が今も「勝ち組」なのか。
それとも、”時代遅れ”として「負け組」になるのか。
大手インフラ企業で7年間働く私が、自身の経験から考察しました。
そんな私の見解は、
✔ 大企業には大企業なりのメリットがある
✔ ただし、生き方によって「勝ち組」になる場合も「負け組」になる場合もある
ということです。
大企業の社員=勝ち組と言われてきた理由
そもそも、大企業はなぜ勝ち組と言われるのか?
その大きな理由である次の3つの観点について深堀りしてご紹介します。
- 知名度と安定性の高さ
- 平均以上の収入
- 充実した福利厚生
勝ち組の理由①:知名度と安定性が高いことにより信頼されるから
大企業は、その知名度と安定性によりライフスタイルのあらゆる局面で有利に働きます。
結婚する際には、大企業に勤めていれば相手側の両親が快諾してくれる可能性も高いでしょう。
家を購入する際の住宅ローンの審査は通りやすく、近所付き合いでも、「大企業で勤めている=しっかりした人」という印象をもたれ、良好な関係を築きやすいです。
このように、大企業で勤めていることは1つの”肩書”として人生のあらゆる場面で効果を発揮します。
勝ち組の理由②:平均以上の収入があるから
大企業と中小企業では平均年収に100万円以上の差があります。
実際に、大企業と中小企業の差は、入社したばかりの20代前半では大きな差は出ません。(大手商社、放送局、外資コンサルなどは例外)
しかしながら大企業の多くでは早くて30歳、遅くとも40歳ほどで年収1,000万円に到達することが多いです。(私が勤める大手インフラ企業では40歳で大台です。)
国税庁が発表している民間給与実態統計調査(平成30年)では、年収1,000万円を超える人の割合は給与所得者の5%と言われていますから、給与面では圧倒的に勝ち組と言えますよね。
勝ち組の理由③:充実した福利厚生があるから
大企業は社員数が多いため、いわゆる規模の経済が働くことによる福利厚生上の恩恵が大きいです。
考えられる福利厚生が次のとおりです。
- 生命保険、損害保険などの各種保険の割引率が高い
- 各種ローンの利率が低く設定されている
- 財形貯蓄制度の利用により、銀行より高い利率で貯金が可能
- 保養所などの会社が提携する娯楽施設が存在
- リーズナブルな社員食堂
- 家賃補助
- 育児休暇の取りやすさ
- 労働組合が存在し、労使交渉に強い
- 自社サービスが無料で受けられる
大企業に所属するだけで、他の会社では受けられない恩恵を受けることができる点は、大企業=勝ち組と言われる1つの理由と言えます。
大企業の社員が負け組になるケース
前の章では、大企業が勝ち組と言われる理由についてご紹介しましたが、勘違いをしないでほしいこととして、
大企業へ入社≠人生勝ち組
ということです。
大企業に入社しても負け組になる可能性があると筆者は考えています。
その理由として、大企業で働くうえで次の3つのリスクが存在するからです。
- 意向の通らない人事異動や転勤
- スキルが付かなず、いざ転職しようとしてもできない
- 時代の流れに乗れない上司の下で働くこと
>>【大企業を辞める勇気なんてない】大企業で働き続けることはリスクが大きい?
大企業のリスク①:意向の通らない人事異動や転勤
大企業では人事異動や転勤が存在し、人事の命令には従わざるを得ません。
「本当は今の仕事を続けたかった。」
「今の仕事とは別の仕事をしてみたい。」
「僻地への転勤により家族と別居し単身赴任しなければならない。」
といったように、自分の意志のとおりライフプランを描くことができず、会社に依存する部分があります。
大企業に勤めたものの、地方勤務で本来の幸せを失ってしまうこともあります。
例えば、
- 地元に居れば仕事でつらいことがあっても友人を誘うことができた
- 1人地方勤務のため旅行に誘われることが減った
- 地元の友人は皆結婚して相手にしてくれない
- 高い車や時計を買っても「いいね」と言ってくれる人はいない
※あくまで一例です
実際に筆者も地方勤務時代がありましたが、地方ならではの生活は楽しかったですし、その後も付き合える友人を作ることもできました。
>>入社配属が僻地勤務だった大手インフラ勤務の私が都会で働きながら思うこと
大企業のリスク②:スキルが無く転職したくても転職できない状況に陥る
大企業は、その待遇の良さゆえに「入ってしまえば安心」という”蟻地獄状態”の思考に陥る社員が多いと感じます。
大企業で7年勤めている私も、大企業の安定性は随所で感じることができますが、仮に会社が潰れて転職しなければならなくなった場合に私を評価してもらえる企業はあるのか?と思うほど特筆すべきスキルが身についていません。
「大企業に所属する安心」と「スキルが身につかないまま年齢を重ねる」が負のスパイラルを発揮し、最終的には転職したくても転職できず、現状の生活水準を維持するために会社にしがみつく人生を送ることしか選択肢が無い状況に陥るでしょう。
所属する大企業の仕事がいかにつまらなくても、やりがいがなくても、文句を言わずに働き続けるしかないのです。
果たしてそれは幸せとは言えるのでしょうか。
筆者は「幸せではない」と思っています。
大企業に入社できたとしても、現状に満足せずに自分を磨き続ける必要があるのです。
>>【関連記事】今すぐ転職しない人も転職サイトに登録しておくべきメリット
大企業のリスク③:時代の流れに乗れない上司の下で働くこと
おそらくどこの大企業でも重要な管理職を務めているであろう、40代~50代の社員のうち時代の変化についていけない人が大勢います。
- エクセルやパワーポイントが使いこなせない
- オンライン会議ツールが使いこなせない
- テレワークができない
など。
・毎日会社に通って遅くまで仕事をしていれば、毎年給料がアップするから家も車もローンで買おう。
・退職金もたくさんもらえるから安心して働ける。
大企業で働くおじさんたちは、このような価値観ばかりですから、その部下として働いてもその価値観を押し付けられます。
だとすると大企業で働くのはNG?
いえ、冒頭でお伝えしたとおり、大企業で働くのは次のようなメリットがあるのは間違いないです。
大企業で働く筆者も、大企業で働くことは否定しません。
大企業で働くメリット
- 知名度と安定性の高さ
- 平均以上の収入
- 充実した福利厚生
大企業で働くこと自体、何も間違ったことはありません。
大企業で働くことを否定してしまうと、非常に多くの人たちの人生を否定することになってしまいます。
筆者がお伝えしたいのは、大企業の環境に甘えて、あぐらをかいてしまうことが危険だということです。
大企業にしがみつくなら生き残るためにすべきこと
大企業にしがみつくと決めたなら、万が一のリスクヘッジのためにすべきこととして、市場価値を高めることが重要です。
市場価値とは、社会人が転職市場における個人の価値のことを言います。
ここから、市場価値を上げる方法についてお伝えしていきます。
①英語力の向上
いくらAIや翻訳ツールの技術が上がってきたとしても、リアルで多言語を話すことができるのはやはり強みです。
多くの人にとって、学生時代から学習してきている英語が最も敷居が低いでしょう。
無料でお試しできるオンライン英会話のサービスも多くあるので、試しに申し込んでみるとハマることも。
市場価値を高めることはもちろん、次のようなメリットもありますからね。
- 日本で暮らすという固定概念が無くなる
- 不自由なく海外旅行ができる
- 自分に自信が持てる
- 副業する場合の強みになる
参考までに、無料体験可能なオンライン英会話サービスを紹介しておきます。
②副業して自分でお金を稼ぐ経験をする
近年では、働き方改革の影響もあり、副業を解禁する会社が増えてきました(副業を認めていない会社もあるため、必ず就業規則を確認してください)。
これだけ不安定な経済状況ですから、例えば1つの会社からの給料に頼るのはリスクが高い時代に突入しています。
そこで、収入源を複数化することでリスク分散を図ることが、個人ができる最大の対処法です。
本業と副業を同時にこなすことで時間管理能力が向上し、生活にメリハリが生まれるメリットもあるといわれています。本業がおろそかにならないように注意しながら、新しく副業を始めても良いかもしれませんね。
【意外と簡単】普通のサラリーマンでも月1万の小遣いを稼ぐ方法6選
大企業にしがみつくしかない人生は勝ち組とは言えない
この記事では、大企業に入社すれば勝ち組なのか?について述べてきました。
最後にこの記事の要点をまとめたいと思います。
◆大企業=勝ち組と言われてきた理由
①知名度と安定性が高いことにより信頼されるから
②平均以上の収入があるから
③充実した福利厚生があるから
◆大企業の社員が負け組になるケース
①意向の通らない人事異動や転勤
②スキルが無く転職したくても転職できない状況に陥る
③時代の流れに乗れない上司の下で働かなければいけない
大企業では他の企業と比較し優れている点も今も変わらず存在します。
大企業に入社することを否定しませんが、良い面もある一方で、大企業にしがみつかざるを得ない人生を歩むことは、勝ち組から負け組に転落するリスクがあることをはらんでいる。
そのことを忘れずに会社員を続けていきたいですね。
大企業で勝ち組になれるかどうかは、あなたの向き不向き次第なところがありますので、大企業に向いていない人の特徴も合わせてお読みください。
『大企業に勤務する自分がぬるま湯につかっているのではないか?』
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