・できれば残業なんてしたくない。
・それでも「残業=偉い」という風潮がある会社の雰囲気に嫌気がさしている。
筆者が勤める大手インフラ企業でも、
- 残業している人は頑張っている
- 残業している人は会社に貢献している
そんな雰囲気があります。
でも、本当にその考えは正しいのでしょうか?
- 残業している人は昼間話してばかりで効率が悪いだけでは?
- 大して仕事があるわけでもなく、残業目当てでは?
そんな疑念は尽きませんよね。
残業の時間数ではなく、仕事の成果で評価/査定をしてほしい…
そう思うのは当然です。
ただ残念ながら
「残業が偉い」という風潮は
ジョブ型雇用にならないと変わらない
ということをこの記事ではお伝えしたいと思います。
【関連記事】残業が当たり前になっている会社が変われない理由を中の人が語ってみた
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残業が偉いとされる風潮が垣間見えるシーン
「残業が偉い」という風潮がある「ザ・日本企業」の様子が垣間見れるシーンは次のとおりです。
早朝出社の励行
「残業が偉い」という考えを持つ人が多い会社は、
「朝早く会社に行くこと=偉い」という風潮も同じようにあります。
- 8時始業なら7時には出社してその日の準備をする
人によっては、仕事に本気で取り組みたくて、一生懸命に仕事を頑張りたいと思っていて、前向きに早出をしている人も多くいると思います。
そのような前向きな人たちを否定するつもりは全くありませんが、
仮に自らの意思で早朝出社しているとしても、
よく考えてみるとその1時間は会社に搾取された1時間といっても過言ではないでしょう。
だって、労働条件外の働きをしているわけですから。
かく言う私も新入社員の頃は朝早く会社に行って、来店者向けのデスクや、上司・先輩のデスクを拭いていました。
そんな姿を周囲の人から評価していただいたものの、見方によればサービス残業です。
仕事の準備のために早く出社することも、オフィス清掃のために早く出社することも、根底には「残業=偉い」という考えが刷り込まれているからなのではないでしょうか。
定時になっても席を立たない社員たち
残業が当たり前の会社では、定時のチャイムが鳴っても帰る人は少ないです。
『あれ?もうチャイム鳴りました?』
そう言って定時なんて気にしていません。
そんな中で1人席を立って帰れる強いメンタルがあれば良いのですが・・・
ほとんどの日本人は気を遣って、
ただただパソコンを前に仕事をしているフリをします。
残業が偉いとされる風潮がもたらす悪影響
残業する人は偉いとする風潮は、次のような悪影響をもたらします。
サービス残業の発生
「残業が偉い」という価値観を刷り込まれた人は、サービス残業に陥りやすいです。
会社のために働くという思いが強くなるあまりに、
『これぐらいなら無償でいいや』
『自分が仕事できないだけだから残業代はもらえなくても仕方ない』
などと、平気でサービス残業を受け入れるようになります。
残業代を目的にした「生活残業」の発生
「生活残業」とは、
急ぎの仕事があるわけでもないのに、
残業代を貰うために無理して会社に残って仕事をしているふりをすることです。
「残業が偉い」という風潮がある会社は、裏を返すと残業がしやすい会社です。
残業している人が職場にたくさん居れば、残業するのもそこまで辛くなくなります。
みんな一緒だからです。
逆に、「残業=悪」と考えている会社は残業する人がそもそも少ないですから、閑散としたオフィスに1人残るのは寂しいですよね。
したがって、
残業しやすい会社は無駄に残業する癖がつき、
結果して残業代目当ての人が増えます。
>>【残業しないと生活できない】残業代を”あて”にして30年生きるリスク
余計な仕事が増える
定時が終わっているのに席に座っていると、意外と話しかけられることが多いです。
経験のある方には共感していただけるかもしれませんが、残業中はどことなく仲間意識が働き、通常の業務時間中よりも話しかけられることが多くなります。
ですが、残業時間は1日の仕事の疲れで生産性が落ちてくるもの。
相手も同じように疲れた状態なわけですから、生産性の高い会話は生み出されず、結果的に余計な仕事が増えてしまうことがあります。
会社中心のライフスタイルが完成
残業中に仕事の話をする機会/される機会が増えると、
定時になった後も、
『何か仕事で話しかけられることがあるかも』
『しばらく様子を見ていよう』
といったマインドになり、思い切って帰ることができなくなります。
次第に、明確な目的もなく席に座り、「残業しているフリ」をする時間が長くなると
会社に長時間滞在するが普通のこととなり、会社中心のライフスタイルに変わっていってしまうのです。
慣れは怖いです。
残業が偉いとされる風潮を変えるにはどうすれば良いのか
今この記事を読んでいる方の多くは、
・残業している人が評価されるのはおかしい
・残業なんてまっぴらごめんだ!
そう思っている方が多いと思いますが、
「残業が偉いとされる風潮」を変えるにはどうすれば良いのでしょうか。
残念ながら、雇用形態が変わらない限り、日本企業の根底にある
「残業=偉い」
「頑張っている」
「やる気がある」
という風潮は変わらないと思います。
日本企業が多く採用するメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ
そんな、日本企業に定着した「残業は偉い」という風潮を打破するためには、そもそもの雇用の形を変える必要があると考えます。
その雇用の形とは、欧米で主流となっている「ジョブ型雇用」です。
ジョブ型雇用とは、仕事のプロセスを評価する(=メンバーシップ型雇用)のではなく、仕事の成果を評価する組織運営方法を言います。
つまり、「残業している」とう姿勢を評価するメンバーシップとは対極的に、「残業していても仕事の成果が無ければ評価されない」ということです。
テレワークの普及により、仕事のプロセスを管理することが難しくなり、日本企業でもジョブ型雇用を目指す動きが出始めているということです。
ジョブ型雇用の特徴は、「成果が全て」ですので、生産性の低い残業続ける社員の評価はますます低くなることでしょう。
一方、あなたのように残業が全てではなく、成果が大切と考えている人にはもってこいの形式なのです。
残業が偉いとされる風潮に負けないメンタルの持ち方
とはいえ、会社の雇用の形が変わるなんて簡単には進まないでしょうから、自分自身でできる取り組みについて考えてみました。
自分の仕事に自信を持つ
自分の仕事に自信を持つことは大切です。
自分の仕事に自信が無いと
自分が居ない所で何か言われているんじゃないか
といった気になってしまうでしょう。
また、仕事で成果を出していることに胸を張れるなら他の人より先に帰っても後ろめたさは無くなるでしょう。
会社に依存しない
自分の生活が会社から貰える給料だけで成り立っている状況を「会社に依存している」とするならば、「会社に依存しない」状況を目指しましょう。
具体的には、会社の給料以外の副収入を持つことです。
副業が禁止の会社なら、今の会社を辞めても食べていけるスキルを磨きましょう。
「残業=悪」と心の中では思っている人が他にも居ると信じる
周りの人が残業ばかりしているからといって、全員が全員「残業=偉い」と思っていることはないはずです。
元々は多くの人が残業なんて会社に縛られた生活をするのではなく、自分の時間を有効活用したいと思っているに違いありません。
残業が偉いという風潮は簡単には変わらないから転職するのが最も手っ取り早い
それでは、今、あなたが勤めている企業がジョブ型雇用になるのはいつですか?
そんなの全く分かりませんよね。
「残業が偉い」という風潮に嫌気が差しているのなら、今すぐ転職の準備を始めましょう。
とはいってもいきなり転職を考えるのはなぁ
今の時点で会社を辞めるつもりがなくても、
いざという時のために準備だけはしておいて損はありません。
まさに、「備えあれば憂いなし」です。
準備といっても簡単です。
どのような求人情報が世の中にあるのかを把握しておくことだけ。
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【得意な業界/職種】
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■医療・福祉医療
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以上、「残業が偉い」という風潮の会社は簡単には変わらないことについて書いてきました。