▶︎この環境は異常だと分かっている。
▶︎でも簡単に辞められない。
この記事では、毎日終電まで働くことで
- 得られるもの
- 失うもの
を紹介しつつ、
毎日終電まで働くこの記事を読まれているあなたへ
4つの問いかけをさせていただきます。
結論、毎日終電まで働くのは異常です。
この記事を書いているのは大手インフラ企業に勤めるアラサー会社員。人事部所属です。
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毎日終電帰りは働きすぎ
仕事が忙しくて毎日終電帰り・・・
毎日残業ってひと月の残業時間は何時間になるの?
毎日終電帰りの場合、月の残業時間は100時間を余裕に超えます。
月80時間を超えると過労死ラインと言われています。
そこで残業時間や帰宅時間に関するデータを見てみましょう。
厚生労働省が毎月発表している毎月勤労統計調査によると、2020年10月のデータで全産業平均13.7時間と公表されています。
こちらのデータと比較した場合、月100時間は圧倒的に多いことがわかります。
厚生労働省のHPでは、「残業時間は、原則として月45時間・年間360時間とし、臨時的な特別の事情が無ければこれを超えることができません」と記載されています。
毎日終電まで仕事をすることで得られるもの
- 仕事の負荷に耐えられる強靭なメンタル
- 仕事を効率良くこなすためのPCスキル
- 他社でも活かせるビジネス経験
仕事の負荷に耐えられる強靭なメンタル
人間は慣れる生き物です。例えば毎日の残業が2時間あることが当たり前の職場であれば、それが生活リズムとなり慣れます。
一方、残業無しが当たり前の職場で、「今日はどうしても残ってくれ!」と上司から言われてする2時間の残業はとてつもなく辛く感じるでしょう。
筆者の会社でも毎日終電帰りの部署で働いている人は、22時に仕事が終われば「今日は早く終わったから飲みに行くか」と言って飲みに繰り出します。
仕事を効率良くこなすためのPCスキル
激務をこなすためには、単純作業の効率化を図る必要があります。
当然、人によって意識の差はあれど、PCスキルは磨かれるはずです。
事務職ならWord、Excel、PowerPointはどこの会社でも使うことになりますから、仕事に余裕がある人、暇な人に比べれて作業量が多くなりますからね。
他社でも活かせるビジネス経験
仮に転職をした場合でも転職市場で評価されやすいのは次のような業務経験でしょうか。
- プロジェクトマネジメント
- システム開発
- コンサルティング、課題解決
- マーケティング
その他、どこの会社でも必要な仕事として、
- 財務、経理
- 法務
- 人事、労務
仕事量が多いということは、このあたりの仕事を突き詰めて経験するチャンスはあるのかもしれません。
せっかく誰よりも多くの時間を仕事に費やしているのに、市場で評価されないビジネスマンというのはもったいないですよね?
毎日終電まで仕事をすることで失うもの
この記事を読んでいただいている皆さんが毎日終電レベルの残業を続けた場合に「失うもの」について挙げてみました。
- プライベートの時間
- 自身の健康
- 考える時間
プライベートの時間
仕事100%で生きていくのならば良いのですが、人生100年時代と言われる現代です。
仕事に100%かけても65歳~70歳には退職しなければなりません。
仕事以外にも「生きる意味」や「生きがい」を作っておかないと、後々寂しい人生が待っている可能性が高いです。
また、プライベートを充実させることのメリットも大きいです。
仕事とプライベートの双方が充実することにより、モチベーションの向上が期待できます。仕事に追われて家族と過ごす時間や趣味に費やす時間を確保できないと、仕事とプレイべートのバランスが崩ます。プライベートでしっかりと「OFF」の時間を作ることが、仕事で高いパフォーマンスを発揮することに繋がります。
プライベートの時間を確保してリフレッシュすることで、仕事への新たな挑戦や意欲が湧いてきます。
自身の健康
独立行政法人労働安全衛生総合研究所による「長時間労働者の健康ガイド」では、長期間にわたる時間外労働時間と脳・心臓疾患の発症との関連について、時間外労働時間が月100時間または2~6ヶ月平均で月80時間を超えると脳・心臓疾患の発症との関連が強まると言われています。
また、長時間労働では精神的負担が増加している場合が多く、心の不調が生じる可能性があります。
しかしながら心の健康を取り戻すための職場外での時間(睡眠・休養・家族や友人と過ごす時間)が不足するため、心の不調が精神障害や自殺へ発展する可能性があると記載されています。
考える時間
仕事で高いパフォーマンスを発揮するためには、「考える時間」を意識的に作ることは非常に大切です。
考える時間を作ることで、新たな視点で物事を見ることができます。
そうすることで新しいアイデアが生まれたり、既存アイデアの欠点が見つかったりと、立ち止まって考えることはメリットが大きいです。
毎日終電まで働くあなたへ4つの問いかけ
ここからが本題です。
毎日終電まで働き続けるあなたへ、次の4つについて問いかけをさせていただきます。
- 仕事ばかりの人生で満足できるか?
- 上司や先輩の人生=数年後のあなたの人生
- 家族ができても続けられるか?
- 年を取っても続けられるか?
順番に見ていきましょう。
仕事ばかりの人生で満足できるか?
仮に「毎日終電」という、仕事ばかりの人生を1年続けてきたとします。
その1年を振り返ったときにどう感じるでしょうか?
「●●ができるようになった」「●●の経験が今後のためになった」など自分の成長に繋がることがあれば良いのですが、自分の成長も感じることができず、特に充実した経験をしないまま1年が過ぎていると感じる場合は危険です。
仕事が多いと、ストレス発散に使う時間があまり作れません。
仕事を忘れるぐらい好きなことに集中することもできません。
仕事は大切だと思います。ですが、仕事ばかりの人生で本当に良いですか?
上司や先輩の人生=数年後のあなたの人生
あなたの職場に居て、同じように毎日終電まで働いている上司や先輩は、数年後のあなたです。
今の時期の頑張りがいつかきっと花が咲くと思っている方は特に、この点を意識してみてください。
万が一、あなたの職場の上司や先輩が、あなたが憧れる姿でない場合、今の状況を乗り越えても明るい未来は待っていないかもしれません。
家族ができても続けられるか?
家族が増えると仕事以外の悩みも多くなります。
結婚すれば自分1人の人生ではありません。パートナーと協力して家事をしたり、休日はお出かけをして思い出を作ったり。
子供が増えれば独身時代のように自由気ままに残業していられなくなります。
最近、家族全員で食卓を囲んだときはありましたか?
家族と関わる時間すら仕事で減ってしまったら、家族に愛想をつかされるかもしれません。
家族は自分にとって一番の味方な存在のはず。
1度、開いた溝を埋めるのにはある程度時間がかかります。今一度、最近家族(友人も含めて)とどんな時間を過ごしてきたか考えてみても良いでしょう。
年を取っても続けられるか?
20代の若いうちなら睡眠時間が多少短くても、仕事が忙しくてもハードワーク環境に耐えることができるかもしれません。
ですが、働くことは一生続きます。
一生働き続けられる仕事とは何か?というのを考えながらキャリアプランを描いていくことは非常に大切なことではないでしょうか。
今すぐに考えなければならないというものではないですが、忙しい毎日でも頭の片隅に置いておきましょう。
毎日終電まで働く人の転職活動とは
毎日終電まで仕事をしていれば、
- プライベートな時間が取れない
- 家族との時間が取れない
- 趣味に没頭する時間が取れない
- 考える時間が取れない
ということをお伝えしてきました。
毎日終電まで働く環境から脱出したいと思っても、そのためには①今の会社を辞めること。②次の会社を見つけること。2つの大きな仕事が待っているわけです。
時間が取れないなら先に辞める
転職したいのに毎日の退社時間が遅くなることが多く、十分に転職活動に時間を割くことができない場合は、先に今の仕事を辞めるのも1つの方法です。
そもそも転職活動には、どれくらいの時間が必要なのでしょうか。
一般的に、転職活動を始めてから内定を得るまでに2~3カ月程度かかると言われます。その期間中、週に一度の面接・日々1時間程度の準備(企業選び・応募書類作成・面接対策等)を確保する必要があるでしょう。
大事な職場選びに十分な時間を割くことができない環境では、納得のいく転職活動もができないですよね。
参考記事:仕事を辞めたいけど次(転職先)が決まっていないのは危険な3つの理由
退職代行サービスを使えば退職の手続きに時間がかからない
転職先を見つけることも大切ですが、今働いている会社を辞める手続きにも時間がかかります。
退職願いを出したとしても、場合によっては上司や同僚から引き留めにあう可能性もありますからね。
その点、退職代行サービスを使えば会社への退職の申し出や手続きを退職代行業者が代理手続きしてくれます。
ただし、サービスである以上は退職代行サービスの利用料金(費用)がかかることは1つのデメリットと言えます。
退職代行サービスを使う上でのその他のデメリットについては、「【不安をゼロに】退職代行サービス4つのデメリットと解消法とは?」に詳しく書いています。
以上、この記事では、毎日残業まで働く会社員の皆さんに4つの問いかけをしました。
働きすぎることは本来自分がやりたかったことを見失わせ、更には自分の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
今一度、どのような人生を生きたいか?について見つめ直してみてはいかがでしょうか。
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