- 入社してすぐに転職するのが不安
- 「第二新卒はやめとけ」という意見が多くて転職に踏み切れない
このようなお悩みにお答えします。
第二新卒で転職できなかった大手企業のサラリーマンが伝えたい「キャリア構築のヒント」をお伝えします。
この記事を書いているのは大手インフラ企業に勤めるアラサー会社員。人事部所属です。
第二新卒で転職した経験のある人の意見を知りたいなら他の方の記事を読んでいただいた方が良いです。
この記事は、第二新卒の転職をしなかった場合の後悔についてお伝えしたいからです。
第二新卒とは
第二新卒とは、新卒で会社に就職して数年のうちに転職する人を言います。
具体的な年数の定義はありませんが、20代であることが一般的ですね。
第二新卒の強みは、社会人として数年働いた経験があれば、ある程度社会人基礎力は身についており、新卒社員ほど教育の手間がないこと。
新入社員を教育するにはそれなりのコストがかかります。研修を主催するための人件費や場所費用(研修会場等)が必要です。
まだ仕事の飲み込みも早く、他業界・他業種でも柔軟に対応できる可能性画高く、個人のポテンシャルを評価してもらえる世代です。
情報社会の進展、勤務地を問わない「新たな働き方」の進展により、IT企業への第二新卒としての転職を考える若者が増えています。
IT業界の業務としては、デザイン技術を駆使したイラスト・デザインやバナー制作、知識や経験を活かしたブログ記事の執筆、プログラミングを使ったサイト構築やツールの開発などが挙げられます。
こうしたIT業界での業務内容は、顧客との接点は幾分あるものの、パソコン1台さえあれば仕事が成り立つことが多く、「新たな働き方」に最も親和性がある業界であると言えます。
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第二新卒が「やめとけ」と言われる4つのデメリット
入社したばかりの若い皆さんがネットで第二新卒の転職について調べているとよく目にするのが
「第二新卒 やめとけ」 ではないですか?
この記事は、「第二新卒の転職は躊躇せず行動するべき」というスタンスで書いていますが、第二新卒の転職でデメリットとなりやすい点についてまずはじめにお伝えしておきます。
ズバリ次の4点でしょう。
- 「すぐ辞める」と思われやすいから
- 前職の実績が無いから
- 今の生活を失う「リスク」があるから
- 1つの会社に長く勤めるという固定観念が強いから
デメリット①:「すぐ辞める」と思われやすいから
転職先の採用担当者からすれば「就職して数年で転職する人は、ウチの会社に来てもすぐ辞めるのでは?」と思うのが素直な感触でしょう。
このように、短期間で離職した実績がある人は、飽き性、忠誠心が無い、などの負のイメージが付いてしまうリスクがあることは覚えておきましょう。
つまり、転職先の採用担当者にとって「第二新卒はやめとこう」と思っている可能性があるのです。
デメリット②:前職の実績が無いから
第二新卒の場合は、前の職場での勤務歴が短いことから、前の職場での職務履歴が薄っぺらくなりがちです。
転職先の採用担当者が「前職での実績や成功体験はありますか?」という質問をすることが良くあるかと思いますが、その意図の1つとしては、上記質問への回答ぶりで、「その人が入社した後にどのくらい努力ができる人物か?」を知ることにあります。
当然、実績や成功体験の難易度・レベルは高いほうが良いです。単純な例で言えば、「業務効率化により月1時間の業務削減をした」よりも「業務効率化により月10時間の業務効率化をした」の方が実績としては大きいですよね。
繰り返しになりますが、数年で大きな実績を生み出せるはずもなく、転職先の採用面接では、前職の仕事ぶりについて胸を張って発言できない点は、第二新卒の弱点と言えるでしょう。
>>「転職したいけどスキルがない」を理由に転職を諦めてはいけない
デメリット③:今の生活を失う「リスク」があるから
第二新卒の転職では、前述したとおり、職務経験やスキルを評価されて採用されるよりもポテンシャルを評価されて採用される可能性が高いです。
したがって、前職であれば年々上がっていた給与も、転職してしまえば一気に下がり、今の生活水準を失うリスクが伴います。
参考までに、厚生労働省が公表している雇用動向調査(2019年度)の結果では、前職の賃金と比べ「増加した」割合は34.2%、「減少した」割合は35.9%、「変わらない」割合は27.9%となっています。
転職した人のうち、給与が下がったのは3割だけのように見えますが、第二新卒では冒頭の理由から3割以上の人が給与が下がる傾向にあるでしょう。
デメリット④:1つの会社に長く勤めるという固定観念が強いから
もう1つの理由として、親や親戚など周囲の人から「やめとけ」「3年以上は働いてからにしなさい」と騒がれることで、転職に踏み出しづらくなることも考えられます。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によれば、20代、30代の若年層では、大学卒業後に同一企業に継続勤務している割合が、年々下がっていることがわかります。
皆さんの親や親戚世代(特に40代~60代の方)は、今の世間よりも「1つの企業で働くのが当たり前」という世代であることは念頭に置いておく必要があるかもしれません。
\第二新卒に強い/
「第二新卒はやめとけ」に躊躇しないために
「第二新卒 やめとけ」
これは全て、すぐに結果を出すことを目的にしています。
結果とは具体的に、第二新卒で転職をして
- 年収をアップさせる
- やりがいのある仕事に就く
- 働きやすい職場環境を手に入れる
といった成果を得ることが目的と考えれば、たしかに「第二新卒での転職はやめとけ」でしょう。
しかし、第二新卒で短期的な成果を当てにするのではなく、長期的なキャリアプランを考えるうえで、「第二新卒で迷わず転職」という行動に移すことへの価値を評価するべきです。
ちなみに、退職したいと思っていても、会社から引き留めにあうなど、思うように退職ができないケースもあります。その点については、【確実に退職できる理由3つ】上司からの引き留めを徹底回避する退職理由とは?で詳しく書いています。
次に、背中を押す意味でも心強いデータを紹介しておきます。
人材派遣会社のアデコ株式会社が実施した「新卒入社3年以内離職の理由に関する調査」では、
3年以内に退職した新卒社員のうち77.3%が「退職して良かった」
と回答した。というデータが出ております。
- 年齢を重ねて市場価値が落ちてから
- ストレスを抱え過ぎてうつ病を発症してから
- チャレンジする気持ちを失ってから
このようになってしまう前に行動を起こすことができれば、「転職することが当たり前」という思想を持つことができるはずです。
「自分が選んだ道を正解にする」
そんな気概さえあれば77.3%の中に入れるはずです。
\まずはここから/
第二新卒での転職を「やっておけばよかった」と後悔する理由
これはまさに、第二新卒の頃に転職という行動に移せなかった筆者の後悔をお伝えします。
今の会社で辛いことや苦しいことがあると特に感じるものです・・・
- 年を重ねるほど転職に動きにくいから
- 複数の業界を知るのは強み
- 「転職が怖くない」はステータス
- 「転職で大企業へ入社」もあり得る今後の社会経済
年を重ねるほど転職に動きにくい
年を重ねると、次のようなライフイベントが待っているでしょう。
- 結婚
- 出産
- マイホーム購入
家計を支える立場に居れば尚更、将来のことを考えると、転職したことで収入減となることは避けたいです。
特に子供が生まれると、転職のハードルが一気に高まります。
ですから、転職という新たな挑戦をするなら若ければ若いほど良いと思います。
ある程度身を固めてから初めて転職する(=元の会社を辞める)のは勇気と覚悟の他に、家族の理解も得る必要があるのです。
それでも既婚者で転職を考えている人に向けては次のような記事を書いています。
>>【慎重に】既婚者の男性が転職で失敗しないために大切なこと
複数の業界を知るのは強み
複数の業界を知っているというのは大きな強みです。
複数の業界で働いた経験は視野も広がり、会社から重宝されるでしょう。
やはり、1つの会社しか知らないことは視野を狭める原因にもなります。
今のご自身の「常識」は、今の「会社が作った常識」であって、
世間の常識ではないかもしれません。
また、複数の会社の仕事のやり方を知ることで、良好事例を上手く活用するなど、会社で実力を発揮することに繋がります。
「転職が怖くない」はステータス
転職を経験していない人に共通するのは、『転職する勇気がない』こと。
転職する勇気が無いため、会社に不満があっても我慢。
自分の実力では、今以上に他の会社で活躍できるイメージが湧かないですし、今以上に自分を評価してくれる会社は無いのではと思ってしまいがちです。
転職を考えない
⇒成長しない
⇒転職できない
という負の循環に陥り、会社に依存せざるを得ない状況を自ら生み出してしまうのです。
とはいえ、転職するのは勇気が必要。
実際に筆者も転職する勇気がない人間です。
>>転職しない人は無能なの?転職経験ゼロの人がやっておくべきこととは?
「転職で大企業へ入社」もあり得る今後の社会経済
今、安定している大企業に勤めている人は筆者と同じような境遇かもしれません。
- 「大企業を捨てたらもう戻れない」
- 「これまで歩んだレールから外れるのが恐ろしい」
そんな思いは強いですよね。
ですが、次の記事のように「中途採用で大企業」という世界線も存在するわけなので、やはり個人を磨くことが現代の働き方なのかもしれません。
自動車業界で自動運転など次世代技術に対応するため、中途採用(総合2面きょうのことば)を拡大する動きが広がってきた。トヨタ自動車は2019年度に総合職の採用に占める中途採用の割合を18年度の1割から3割に引き上げ、中長期的に5割とする。ホンダは19年度、採用全体の約4割に当たる約660人を中途採用に充てる。IT(情報技術)などの専門人材を中心に確保し、給与も実績に応じ評価する。日本の製造業の代表である自動車業界で中途採用が増え、日本型雇用は転機を迎えている。
トヨタ、採用の5割中途に 日本経済新聞より
第二新卒なら1度は使っておきたい転職ツール
最後に、第二新卒で少しでも転職を考えているのなら、知っておかないと損するツール(全て無料)をご紹介します。
次のシーンに応じてご紹介を進めていきます。
- 自分の適性を調べたい
- 自分にあった転職エージェントを知りたい
- 転職先の内情が知りたい
【第二新卒向け】自分の適性を調べたい
1つの会社を経験しても、まだ自分のやりたいことや得意なことが分からない場合は、自分の適性を調べておくことは大切です。
いわゆる「自己分析」ですね。
【第二新卒向け】自分にあった転職エージェントを知りたい
世の中に転職サイト(転職エージェント)はゴマンとありますが、第二新卒におすすめなサイトを厳選してご紹介します。
✅第二新卒専門の転職サイト
●マイナビジョブ20’s
若年層の転職を熟知したキャリアアドバイザーが、20代の転職をフルサポート
●第二新卒エージェント
10代・20代のえらぶ就職転職満足度No.1
●DYM就職
正社員求人100%。ブラック企業は徹底排除
特に、マイナビジョブ20’sは大手転職エージェントで経験のあるキャリアアドバイザーに無料で転職活動をサポートしてもらえるためおすすめです。
\20代向けの転職なら/
【第二新卒向け】転職先の内情が知りたい
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転職活動を成功させるためには、過去の自分を振り返って「転職活動の軸」や「キャリアビジョンの設計」をつくり、言語化することが大切です。
今後のキャリアビジョンを描くなら、自分1人で考えるよりもプロと一緒に考えた方が正確でより実現性のあるキャリアビジョンを描くことができます。
\詳細はここから/
以上、この記事では、「第二新卒 やめとけ」という意見の真相についてお伝えするとともに、第二新卒で転職することに踏み出せなかった筆者の思いを書きました。
とにかく、
「迷ったら行動を 行動しないといつの日か動けなくなる」
ということが分かっていただければ幸いです。